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税務・会計

中小企業の倒産急増

2023年08月02日

  2023年上半期の倒産件数は、前年同期比32%増え、3年ぶりに4000件台に達したと東京商工リサーチが発表しました。倒産件数の産業別では、資材高騰が続く建設業が前年同期比36%増の785件、円安による輸入物価の高騰などで製造業が37%増の459件でした。人手不足による人件費の高騰の影響を受ける飲食業は424件で、上半期としては過去30年間で最多の件数でした。
  また、新型コロナウイルスの影響を受けた企業を支える実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済も本格化し、業績の厳しい中小企業にとってはさらなる重荷となりそうです。
  2020年3月に始まったゼロゼロ融資は無利子の期間が最大3年間で、コロナによる緊急事態宣言が発令されていた2020年4～5月以降に運転資金確保の融資を受けたケースが多いことから、返済企業は7月から増えています。帝国データバンクによると、2020年7月～23年6月でゼロゼロ融資を受けた企業計872件が倒産しましたが、今年に入って増加傾向は強まり、6月は過去最多の63件が倒産しました。